書評人気ブログランキングをチェック!
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村 本ブログへ

天国狂―高屋未央画集的作品集 (高屋未央画集的作品集) (大型本)

天国狂―高屋未央画集的作品集 (高屋未央画集的作品集) (大型本)

これはあくまでも私の偏見ですが、婦女子にも、腐女子にも、どちらにも一度は「耽美・豪奢」等の単語に惹かれる時期というものがあるのではないか、と思います。

個人的に、今から約10年前に腐女子兼ロリータ、というどっからどう見ても「イタイ」感じの少女時代を通過した私が言うのですから、3・4割くらいは間違ってないかと思います(自信無い)

この本は、私がそういったファッションに目覚めるきっかけとなった一冊と言っても過言ではない一冊です。
発行されたのは2001年、現在から9年前、というともう一昔前、という印象がありますが、この作品はいつ引っ張り出してきても、素直に感動出来る一冊です。
漫画などでも、そのファッション性を買われて人気を博した方(矢沢あい、三原ミツカズ等)はいらっしゃいますが、どうもそれらの方は数年後に読みなおすと、その時代の先端、いうなれば当時の風俗・世俗を如実に反映している半面、瞬く間に色褪せた感があります。
特に、今から約10年前と言いますと、私の地元宮城でもロリータが仙台駅を素知らぬ顔で闊歩し始めた時期でもあり、まさしく大量の耽美系漫画やイラストが蔓延した時期でもあります。
主に彼・彼女らの服装には、レースやピンタック、ドレープやリボンのついた靴などといった、西洋人形風のアレンジがきいたものが多かったのですが、やはりそれらにも流行はあります。
まず、ロリ服といったもの自体が、「時代錯誤」ととらえられがちですが、それでも袖の形や帽子の形には当時の流行は反映されているわけでして。

って、別に私はファッション談義をしたいわけではないのですよ、そうそう、高屋さんの作品についての紹介ですよ。
そういった風に、どんなファッションも装飾も、数年経てば、通常の場合「目も当てられないくらい気恥かしい古めかしさ」を纏うのが、普通だということです。
日本人は世界でもことの他、新しもの好きと言われていますが、それに比例して飽きっぽくもあるわけでして、私も自慢ではありませんが、色んなものに飛びつき、電光石火でポイ捨てします(全く自慢になっていない)
が、そんな私でも、今までに何十回・下手したら何百回か見直し、その度に初めて見たときのような胸のトキメキを与えてくれる作品集、それが高屋未央の【天国狂】です。

中身は主に天国・天使・頽廃・卵・薔薇・骸骨・少女や少年などのモチーフが散りばめられた、とても耽美かつ豪奢な世界観があふれています。
華美なんですが、決して過剰ではないそのバランスが素晴らしい、そして美しい。

画集的作品集、となっていますが、中身はイラストと共に一枚絵としても通用するであろう漫画が何点か掲載されています。
その漫画も、それぞれ関係が無いように見えて、実は繋がっている部分があったりして、それを探すのも楽しいですね。

注意点があるとすれば、結構な頻度でエロチックな画も盛り込まれていることですかね。
流血やアイタタなピアス、傷跡も盛りだくさんなので、そこらへんを許容出来る人じゃないと、真っ先に拒否反応を起こすこと間違いなしです。
逆に言えば、そういったことに目が無い人にとっては最高にグッと来るものなのですが......どんな本にも好きずき、というものは有りますからね。

楠本まき、球体関節人形などが好きな方にとっては、外れない一作と言えるのではないでしょうか。
ビジュアル系、ともまたちょっと違う、むしろ荘厳なクラシックが似合いそうな、どデカイ作品集です。
お値段もそれなりなので、お財布に余裕がある方、是非とも実費でご購入なさることをオススメします!!

続編?というくくりになるでしょうか、【聖傷図】もオススメです。
そちらについては、また今度。


スポンサードリンク

サイト内関連記事

【ゆれつづける】 松本次郎
松本次郎短編集 ゆれつづける (F×comics) (単行本(ソフトカバー))......
【どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編】 西原理恵子
どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編 (角川文庫) どこへ行っても......
【ねじ式】 つげ義春
ねじ式 (小学館文庫) (文庫) つげ 義春 (著) 出版社 / 著者から......
【鶏肉倶楽部】 中村明日美子
鶏肉倶楽部 (F×COMICS) (コミック) 中村 明日美子 (著) 鶏......
毎日かあさん カニ母編 西原理恵子
最近更新が滞っておりまして、申しわけございません。 いえ、決してさぼっていたわ......
西岡兄妹 「心の悲しみ」
はい、皆大好きな西岡兄妹ですよ。 中にはあの独特の線が嫌だ!こわい!って人もい......

▲このページのトップへ

HOME

携帯版のQRコード

1日1話!古本屋店員が本音で語る書評ブログ:携帯版

携帯サイトは3キャリア対応です。

当サイトは携帯でもご覧頂けます。
携帯版サイトURL:
http://keitaip.com/book/m/
上のQRコードから読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。