【修道院のレシピ】 猪本典子
修道院のレシピ
修道院のレシピ (単行本)
猪本 典子 (著)
あーおいしい、うーんとっても簡単、これ1冊でお嫁に行ける。フランスの女子高生が使うお料理の教科書。ソース、前菜・スープ、サラダ、肉・魚・野菜料理、デザートなど、フランスのふつうの家庭で食べているお料理集。
「ブックデータベースより」
この本は、ほとんど写真はございません。
でも、「スープに良い日」などとは違って、巻頭に本当にちょっとだけ、料理の写真が載っています。
これはフランスの女子学生がお料理を作る際に実際にお手本とする教科書で、巻頭の写真も、どこかの家庭科の調理用教室でのワンシーン、といった感じです。
味見をする女子学生や、使いかけの調理器具が、また可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
もちろん、料理自体の写真もありますが、この何気ない日常的な写真の、フランスの料理の勉強って、こんな雰囲気なんだ〜と、感心してしまうところが、またこの本の魅力だったり。
内容は、500以上の家庭のレシピです。
基本のオムレツから、ブロッコリーに粉チーズとパン粉をまぶして焼いただけのグラタン、果ては子羊の脳みそのゆで時間までわかります(脳みそって、動物によってゆで時間違うんですってよ!)
中には、トマトを使って赤いキノコの形を作ったサラダや、お弁当の隅っこにも活用できそうな小さなおかずまで載っています。
手順が少ないレシピだと、3行以内で終わってしまうものもあったり。
ちなみに、料理の完成写真は巻頭にいくつか載っていますが、調理途中の手順を示すような写真は一切載っておりませんので、あしからず。
でも、料理って、実際はそんな風に写真に目を凝らして、いちいち指の動きまで確認するような学び方をするものじゃない気がします。
大体の手順を覚えたら、後は自分で好みにアレンジできるものこそ、料理の基本として学ぶべきものなのかもしれません。
フランス料理というと、バターたっぷり、油たっぷりで、フォアグラ食べてるこっちがフォアグラになっちゃうのを心配してしまうようなものばかりな印象がありますが、実際にフランス人が毎日そんなものを食べていたら、すぐに国家は生活習慣病で崩壊しますって。
そんな私達の心配をよそに、フランスの家庭では、そのような大枚はたいて油を買うような、コッテリした料理ではなく、ちゃんと野菜がたっぷり入った、滋味溢れる家庭料理を食べていたわけです。
これは「嫁入り前の料理の教科書」というポジションだということなのですが、確かに、この本に書かれている料理をマスターしたら、どこにでも嫁入りできそうな気がします。
特徴をまとめますと、
●料理数がめっちゃくちゃ多い(500点以上)
●写真が少ない
●意外と魚料理や肉料理が豊富、特にスープ系レシピが美味しそうなものが多い
●これ一冊で、ジャムやハーブオイルの作り方から、食後のデザート、ちょっと特別な日の料理まで一網打尽にできる。
●デザインが秀逸すぎて、飾っているだけで嬉しい。
こんなところでしょうか。
主観が多く含まれるものになってしまいましたが、それだけこの本は読みごたえがあり、面白いものだったということです。
少々値は張りますが、通常の写真が載っているレシピ本に載っている料理の数は50〜200くらいです。
500以上載っているこの本でこの価格は、むしろ「買い」ではないでしょうか?
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